mardi 4 décembre 2007

"L'Homme sans âge" de Francis Ford Coppola



先日触れたコッポラの新作 「歳をなくした男 (原題:若さなき若さ)」 が大学の近くでやっていたので見ることにした (概要はこちらを参照のこと)。

見る前にはかなり期待して行ったが、その期待に押しつぶされるような結果となった。言語の起源の問題、時間や空間などの哲学的問題、さらに愛や歴史との絡みも今ひとつ上滑りの印象が強く、残念ながら私の中にはほとんど入ってこなかった。これは以前から気付いていて書いたこともあるような気がするが、以前であれば素晴らしいと思うような映像にもほとんど反応しなくなっている。感受性が鈍ってきたのではなく、おそらく自分で現実を切り取ることを意識的にやるようになったせいではないかと疑っているが、どうだろうか。それからアメリカ人の見方とフランス人の見方が明らかに異なっており、自分の中のレセプターがアメリカ的なものに反応しなくなってきている可能性もある。アメリカ映画で人間を描く時に人間の上に薄い膜が掛かったように仕上がって見えるようになってきたのである。人間に直に触れることができないのだ。そうできないとしっくり来なくなっている。感じなくなっているようだ。フランス映画で気に入ったものには、その薄いフィルムがないように見えることが多い。

この映画を見ながら、いずれ東欧の雰囲気も味わってみたいと思っていた。



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