dimanche 5 avril 2015

最後の最後、あるいは電動歯ブラシ Le dernier moment de ma vie, ou brosse à dents électrique

5 avril 2008

筆記試験が終わり、これからは後期の最終日5月中旬を目指してメモワール(約50ページ)と3つのミニメモワール(各10-20ページ)を仕上げなければならない。朝の天気がよかったせいか、もう体当たりで行くしかないという吹っ切れた気分でクールに向かった。その後は4ヶ月にもなろうかという夏休みが待っている。自らそういう餌を目の前に置く余裕も少し出てきているようだ。

金曜のクールは中休みが必ず入るので、外の回廊に出て向かいのユーゴーとパスツールに視線を投げた後、建物に囲まれている空を眺めるのが最高の気分転換になっている。後ろから先日のフランス語のクールで見かけたと言って、男女の学生が追いかけてきた。イタリアとブラジルから法科に留学しているという。その時はエクスポゼがあり、私がいくつか質問をしたために覚えていたのかもしれない。一体どういう人なのか、という興味だろう。話をしていて、ひょっとして彼らは私を20歳近く(少なくとも10歳は)若く見ているのではないかという疑念が浮かんでいた。日本ではそういうことはありえないのだが、、。若く見られるのがよいとは限らないが、私の場合は精神年齢と相関がありそうである。こちらで勉強しているうちに、少しは深い顔になることを願うばかりである。

先日、ある逆回しの映像が浮かんできた。それは引き出しに入っていたものを床に投げ捨てるという映像で、それが逆に回って終るのである。とにかく何かよくわからずにいろいろなものを食い散らかして進んでいたのだが、最後にそれらすべてが引き出しに戻るという図である。言い換えると、未熟のまま、意味を掴もうとするのではなく、いろいろなものの中に身を置き感じ考えていくが、最後の最後にそれまでやってきたものが一点に集まり、すべての意味が一気に明らかになるというシークエンスである。そういう歩みをしたいという思いがどこかにあるのだろうか、ある朝この映像が現れた。


ところで先日見てもらった歯の方であるが、昨日虫歯を抜いてもらった。この間、歯を磨くのに使おうと思ったこともない電動歯ブラシなるものを勧められ試していたが、私にとっては革命的な品であった。それまで私の中にあった歯を磨くという行為が、単なる儀式に過ぎないことが明らかになったからだ。言い換えると歯を磨いていなかったことになる。未だの方は一度試してみる価値があるのではないだろうか。これも何を今更、の範疇に入るとは思われるが、、。これから先の方針はまだ告げられていないが、ひょっとすると相当にお高い治療になるような予感がしている。






Aucun commentaire:

Enregistrer un commentaire