jeudi 23 avril 2015

外と繋がる Je me sens connecté avec...

23 avril 2008

今日は朝から研究所に出かけ、ミニメモワールの準備をする。自宅でやろうとしてもつい怠けてしまうので、久しぶりに外に出ることにした。それから夕方には ENSのクールでいつも私の横に坐る学生とお茶をすることになっていたこともある。彼はドイツからの留学生で、ドイツの医大生でもある。ENSで哲学のマスター(M2)に登録していると同時にパリ第5大学の医学部にも所属しているという。かなり忙しそうだ。詳しくは聞いていないが、そういうことがヨーロッパでは可能なようだ。最終クールに春休みにどうですかとの話になり、それが今日実現した。

ENSのカフェの後、中庭(今日の写真)で2時間ほどのランデブーとなった。メモワールや哲学の話から始ったが、年齢の違いのせいか哲学に対する態度が少し違うように感じた。生きることは哲学すること、などと言ってもそれだけでは味気ないのでは、という感触である。それから彼が声をかけてくれた大きな理由の一つが、どうして私がここにいるのかという不思議であることがその後わかった。つまり、これから先ゆったりした老後があるはずなのに、なぜよりによって哲学だったのか、しかもなぜパリだったのかというはっきりした疑問だった。よく聞かれるので、このブログでも書いているようなことを交えて説明する。私の話を聞き、"J'admire..." というフレーズを何度も発するので少々面映かったが、口だけではないように聞こえた。私としては全く自然な流れなので、他の人が驚くのがよくわからないのだが、、。それからいつも感じることだが、こちらの若い人の年齢の差を感じさせない態度には感心させられる。そんなに年の離れた人と話をしているということを意識させないものがあるのだ。日本の若者とはこうはいかない。彼とはメモワールが終ってから場所を変えて話をすることになった。

日本との違いで思い出したことがある。私が日本を出る時には、多くの人から優雅でいいですね、羨ましいとの反応をいただいたが、こちらの研究者に同じ話をする と、ほとんどの人が "Vous êtes courageux!" と返してくる。どうしてこのような違いが生れるのかわからないが、面白く感じている。私の実感を反映しているのは、もちろんこちらの人の言葉である。

今日はパリ市内、日本、アメリカとのメールのやり取りもあり、外の世界と繋がっているという感覚が戻った日でもあった。




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