mardi 26 mai 2015

Diam's で始まり、もったいない気分が紡いだ週の初め

26 mai 2008


今日は昨日の夜が遅かったせいか、研究所に出かけるのが午後からになった

道すがら久しぶりにDiam'sを聴きたくなる

例えば、




Diam's のせいかどうかわからないが、そのまま研究所に行くのがもったいない気分になり、周辺を散策する。そして交差点にあるカフェに入り、新しい本を読み始める。今日の写真はネットに溢れるパターンになってしまったが、排気ガスを吸いながらのデジュネを思い出すために敢えて掲げてみた。

最近、本を開くと急に眠くなる。あたかも条件反射のように。外気に触れると不思議と眠気は襲ってこず、2-3時間は読むことができた。それから研究所に2時間ほどいたが、やはり眠気が襲ってきた。フランス語のためと言うよりは、お勉強をしなければならないという環境がそうさせるのかもしれない。

ところで、今日読んだ本は20世紀初めにポーランドの研究者が書いたものだが、発表当時は全く注目されず、そのまま忘れ去られていた。しかし、波乱の人生を送った彼の著書はアメリカの研究者によって再発見され、今ではその分野の古典に数えられるようになっている。日本ではまだ訳されていないかもしれない。いずれ機会があれば紹介してみたい。

研究所を出てメトロに乗ったのはよいが、そのまま帰るのがもったいなくなる。以前に紹介されていた日本料理店を思い出し、調べてみると丁度次の駅にある。そのタイミングの良さに思わず降りていた。日本料理店に入るのは、こちらに来て初めてになる。パリで20年以上仕事をされているご主人の話によると、お客さんの中には同年代で美術学校に留学している方もいるとのこと。

丁度横になったリヨンから週二日パリに仕事にきているという方とお話をする。彼女はオーストリア人でフランスにもう10年になるという。哲学を話題にしても全く抵抗がないどころか、むしろ盛り上がってくれるのが嬉しい。フランス語を話すと母国語の時とは違う自分が顔を出すので非常に面白く感じていて、その状態を気に入っているとのお話。それは外国語を学ぶ効用の一つかもしれない。お店で働いているバイトの若者が日本酒を説明する時の月桂冠の発音がおかしいので訊ねてみると、2歳からこちらに来ているので中身はもうフランス人ですからとの返答。フランス語会話でも教えていただきたいものである。3時間ほどお邪魔して帰ってきた。

もったいない気分で繋がった週の初めとなった。


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26 mai 2015

Diam's を聴いていたことは、完全に忘れていた

今回、改めて聴き直した


この日読んでいた本は、ルドヴィク・フレックの(Ludwik Fleck, 1896-1961)の『科学的事実の生成 と発展』

この時期に読み始めていたとは驚いた

この本は1935年にドイツ語で出版されたが、英訳は1979年、仏訳は出版から70年後である

この本に纏わるお話は数年前にエッセイとして纏めている

 「パリから見えるこの世界」 第9回 ルドヴィク・フレックという辺境の哲学的医学者と科学社会学

医学のあゆみ(2012.10.13) 243 (2): 203-206, 2012


この日初めて日本料理屋に行ったとある

そこでオーストリアの方と話をしたことは、完全に忘れていた

そのお店には今でもたまに顔を出すことがあるので、7年のお付き合いになる

これも驚きである




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