jeudi 6 août 2015

精神の屈伸運動を Changer d'état d'esprit

6 août 2008

昨日は川向こうの森を見て、もう秋が始っているのかと驚いた。少し離れてみると、すでに8月に入っている。今年に入ってもう8ヶ月も流れていたことに驚 く。振り返ると、年が明けてからは何かをまとめなければならないという精神状態でずーっと来ていて、今もその状態にある。自分の中ではその状態で時間が止まっていたかのようだ。少し精神の屈伸運動が必要だろう。早くそれができるところまで行きたいのだが、、、

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ネットで新聞を読む。リービ英雄と芥川賞を取った楊逸さんの対談が目に入った。
その中に楊さんの次の言葉があった。

「私の場合、日本語がわかるようになったことで頭の中に窓が開いた感じで、新しい風景が見えてきた」

よく言われることだが、これこそ外国語を学ぶ醍醐味だろう。
本当に新しい風景が見えるから素晴らしい。

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朝早かったのでバルコンに出てみた。
地平は赤く、雲ひとつない空は白んでいる。
その赤が次第に褪せ、空が青みを帯びてくる。
その空を行く飛行機が今日はミズスマシに見える。
鳥の声が聞こえてきた。
去年の秋、朝8時から始るラテン語のクールに出かけた時のことが蘇ってきた。

外国語がわかるようになると新しい風景が見えるという。
言葉の違う人は、目の前の同じものを全く違う像として結んでいる。
現実など、存在しないことがわかる。
同じ言葉を話す人でもその像は違うはずだ。が、そこには枠があるのだろう。
違う言葉を学ぶということは、ものを見る新たなレンズを手に入れることを意味している。
ものごとがいろいろな角度から見え始め、現実により近づくようになるはずだ。
夢の世界も変わってくるだろう。

しかし残念ながら、この贅沢はただでは手に入らない。
何年にも亘る積み重ねの後、その贅沢があることに初めて気付くことになるのだ。
バベルの塔ができる前は、さぞ詰まらない世界だったに違いない。

太陽が昇ってきた。
その光を手で遮ると、無数の虫たちが木々の合間を飛び交っているのが見えてきた。
朝のちょっとした驚き。






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